
【妊娠してないのに母乳が出る】「高プロラクチン血症の詳細と治療法」とは?
胸の病気
「高プロラクチン血症」という病気をご存じでしょうか?この病気は、妊娠・授乳中ではないのに、乳汁が出てしまいます。妊娠していないのに母乳が出るなんて、ビックリしますよね。
今回は高プロラクチン血症の詳細や治療法について詳しく紹介します。この記事を参考にしていただき、思い当たる節がある方は一度医療機関に相談してみましょう。
高プロラクチン血症とはどんな病気?
まず、プロラクチンとは脳の下垂から分泌されているホルモンです。このホルモンの働きは、乳腺を刺激して乳汁を分泌させることです。妊娠や授乳期にこのホルモンは分泌が活性化します。
高プロラクチン血症では、妊娠・授乳期間ではないのにプロラクチンが過剰に分泌されます。血液中のプロラクチンが異常に上昇していると、高プロラクチン血症であると診断されます。20~30代に発症が多い病気であるといわれています。
高プロラクチン血症の症状について
高プロラクチン血症の主な症状は、乳汁が出ることと月経異常です。
母乳が出る
乳汁が出るという症状は、高プロラクチン血症である方の約25%に発生します。妊娠・授乳期に活性化するホルモンが過剰に分泌されるため、妊娠していないのに母乳が出てしまいます。
月経異常
月経異常の症状は高プロラクチン血症の方の約30%に発生します。生理が来なくなったり、排卵しなかったりする症状です。
月経異常が発生する理由は、プロラクチンに卵巣の機能を抑える働きがあるからです。月経異常の症状は妊娠がしにくくなる原因にもなるため注意しましょう。
月経異常の他にも、排卵障害や黄体機能不全といった症状も起こる場合があり、これらの症状も不妊症の原因になります。
「男性にも発症する」高プロラクチン血症
男性が高プロラクチン血症を発症する場合があります。男性の高プロラクチン血症を発症した場合、乳汁が出る、性欲低下などの症状が発生するとされています。
高プロラクチン血症の原因は?
高プロラクチン血症が発症する原因はいくつか存在します。
薬剤が原因で発症
ドーパミンというホルモンはプロラクチンの分泌を抑制しています。しかし、ドーパミンの働きを抑える薬を服用しているとプロラクチンを抑制することができなくなり、発症に繋がってしまう場合があります。
精神科の薬や胃潰瘍の薬が原因で、高プロラクチン血症になってしまうケースがあります。
甲状腺機能低下症による原因
甲状腺をコントロールするホルモンがプロラクチンにも作用した結果、高プロラクチン血症になってしまう場合があります。
下垂体の病気によって発症
下垂体に腫瘍ができ、その腫瘍がプロラクチンを作り出すものであると、高プロラクチン血症になってしまう場合があります。
高プロラクチン血症の診断方法
問診
乳汁が出ているかいないか、月経の状況、薬剤を服用していないかなどの項目を確認されます。
血液検査
血液検査にてプロラクチンの量を計測します。
プロラクチンの正常値は30以下であり、通常は15以下を示すことが多くなっています。しかし100以上のプロラクチンの数値を示した場合は、高プロラクチン血症の可能性が高まります。
発症の原因に薬剤が考えられる方の場合、可能であれば原因として考えられる薬の服用を一旦中止し、期間を空けてもう一度採血による検査を行います。
女性ホルモンや甲状腺ホルモンの検査
卵巣や甲状腺の機能低下の症状がないかも確認するために、女性ホルモンや甲状腺ホルモンの検査行われます。
MRI
下垂体の病気が原因になって発症している可能性があるため、脳のMRIが行われることもあります。
高プロラクチン血症の治療方法
薬剤治療
プロラクチンを下げるためにカベルゴリンという薬で治療が行われます。以前この病気の治療に使用されていた薬は副作用が強いものでしたが、カベルゴリンは週に1回飲むのみで、副作用も少なくなっています。
ただしプロラクチンを下げる薬は、一部の向精神薬の作用を阻害してしまいます。高プロラクチン血症の治療を行おうと考え、精神薬も服用している方は、心療内科の担当医にも一度相談しておきましょう。
また、薬剤によってプロラクチンの数値が上昇していると考えられる方は、薬剤の変更が検討される場合があります。
手術
下垂体の病気による原因の場合は、手術によって腫瘍を取り除くことが検討されることがあります。
その他
妊娠の希望がなく、症状が気にならない程度の方は、治療を行わずに「経過観察」の治療方針を立てられる場合もあります。
まとめ
高プロラクチン血症について詳しく説明して来ましたがいかがでしたか?妊娠していないのに母乳が出たり、男性にも発症する可能性があったりするため、非常驚きますよね?
また、高プロラクチン血症が月経異常の症状も出てしまいます。妊娠を希望している方は不妊の原因にもなるため、注意が必要です。
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