【乳がん早期発見へ!】セルフチェック方法と乳がん検診を徹底解説

胸の病気

毎年10月は「乳がん早期発見ピンクリボン月間」

毎年10月は乳がん早期発見ピンクリボン月間であり、ピンクリボン運動の強化月間です。10月1日には「ピンクリボンデー」として、東京タワーや清水寺や名古屋城など日本各地の名所がピンク色にライトアップされるなど、多くの啓発キャペーンが行われています。

ピンクリボンとは?

乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進する目的で行われている、世界規模の啓発キャンペーンのことを指します。

ピンクリボンの由来は、まだ乳がんについての研究が浅かった1980年代のアメリカ合州国の小さな町で、乳がんで死亡した女性の母親が、女性の娘である実孫に同じ悲しみを繰り返さないようにと願いを込めてピンク色のリボンを渡したというエピソードから来ています。

乳がんの早期発見を目指しましょう

乳がんは早期発見・早期治療で約90%~95%の方が治るといわれています。乳がんに対する意識が高まっているこの月間に、乳がん症状を発見することに役立つ「セルフチェック方法」と「乳がんの定期検診」について理解を深めましょう。

セルフチェック方法

乳がんは自分で発見できる数少ないがんです。「仕事等で忙しくて医療機関に行けず、乳がん症状にすぐに気づけなかった」ということを回避するために、まずは自宅でのセルフチェックを習慣づけ、バストの異常にいち早く気が付けるようにしておきましょう。

月に1回、生理が終わってから4~7日後に行うのがおすすめです。閉経している方は日にちを決めて行ってください。

乳がんのできやすい部位

乳がんが一番できやすい場所は乳房の外側の上部であり、全体の50%以上を占めています。しかし、他の部位でも発生しているため、セルフチェックの際にはバスト全体を丁寧に調べてください。

まずは鏡に向かってチェック

手順

①鏡の前に立ちましょう。

②腕を下げた状態で両方の乳房に違和感がないか確認します。

③両腕を上げて乳房を観察します。

ここをチェック!

左右の乳房の形や大きさに変化はないか?
「くぼみ」や「ふくらみ」がないか?
「ひきつれ」はないか?
「ただれ」や「変色」はないか?

次に乳房を触ってチェック

手順

①あおむけの状態になります。

②乳房や脇の下を指の腹で軽く押しながら触れます。

③左右の乳房を指で軽くつまんで、分泌物がないか確認します。

ここをチェック!

「しこり」がないか?
乳首から「血が混じった分泌物」などは出ていないか?
乳がんができやすい乳首から上、外側に異変はないか?

異常を感じたら

しこりがあった、分泌物があったなどの異常を感じた場合は、すぐに乳腺科または乳腺外科へ受診しましょう。また乳がんにはしこりができないタイプも存在しています。セルフチェックでしこりが見つからなかった場合でも、定期的に乳がん検診は受けるようにしましょう。そうすることで乳がんを早期発見できる可能性が高まります。

乳がん検診

厚生労働省が作成している乳がん検診の指針により、40歳以上は問診・視触診、マンモグラフィの検査を2年に1回は行うよう推奨されています。

それぞれの検査でどのようなことが行われるのか詳細を説明します。

問診・視触診

医師による問診・視診・触診が行われます。

視診では、しこりやえくぼ、ただれなどの有無、乳房の形の左右差、乳頭からの分泌物の有無などの異常がないか、目で見て確認します。

触診では、しこりの有無や大きさ、硬さ、動き方などを、乳房や脇の下を触り確認します。

マンモグラフィ(乳房X線撮影装置)

マンモグラフィでは乳房をプラスチックの板に挟み、平たく圧迫しながらレントゲン撮影を行い、異常がないかを確認します。しこりになる前の微小石灰化や腫瘤陰影(腫瘤ほどはっきりした境界をもたない白い影。良性疾患でも悪性疾患(がん)でもみられることがある)などの初期状態から症状を発見することができます。

ただし、20~30代の若い女性の乳房だと乳腺の密度が高いため、がんが乳腺に隠れてはっきり写らないことがあります。そのため、現在の厚生労働省の指針では20~30代が対象になっていませんが、気になる方は乳房超音波検査がおすすめです。

乳房超音波検査とは?

検査する部位に超音波を当てて跳ね返ってくる反響を画像にします。いわゆるエコー検査です。超音波はX線の代わりに音を使用している検査であるため、放射線被曝の心配はありません。40歳未満の乳腺が発達していて乳腺の密度が濃い女性でも、しこりを見つけやすい検査です。しかし、初期がんの症状である微細な石灰化を見つけることが難しいとされています。

乳がんになりやすい人の特徴は?

乳がんにかかるリスクが高いといわれている方の特徴が存在します。

心当たりがある方は乳がんになるかもしれないと気をつけていただき、異常を感じたら早めに医療機関にかかるようにしましょう。

40歳以上 

乳がんの罹患率は30歳後半から増加し、40代後半~50歳前半でピークになります。また閉経後の60代前半で再びピークを迎える傾向もあります。

家族内に乳がんになった人がいる

乳がんの要因の一つに遺伝が考えられており、5~10%の乳がんが先天的な遺伝子異常によるものであるということがわかってきています。乳がんの発生を高める遺伝子として、BRCA1・BRCA2という二つの遺伝子が存在し、これらが突然変異することで乳がんが発症するリスクが高まるとされています。乳がんにかかりやすい遺伝子を持っているかどうかは血液検査で調べられるため、気になった方は「がん遺伝子検査」を行なっている医療機関を調べてみましょう。

エストロゲンの分泌されている期間が長い人

  • 初潮年齢が早い人(~12歳)
  • 閉経年齢が遅い人(55歳~)
  • 出産をしたことがない人
  • 出産数が少ない人
  • 初産年齢が遅い人
  • 閉経後の肥満になった人

乳がんは乳腺の細胞が女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受けて、発症すると考えられています。そのため、エストロゲンが分泌されている期間が長ければ長いほど乳がん発症のリスクが高まります。

また閉経後、エストロゲンは脂肪組織から作られるため、閉経後に肥満である女性はエストロゲンの影響を受けやすくなりリスクが高くなります。

まとめ

乳がんのセルフチェック方法や乳がん検診の内容について詳しく説明しました。

乳がんはセルフチェックができる数少ないがんですので、お風呂上がりに行うなどしてセルフチェックを習慣づけることで、病気のサインを見逃さないようにしましょう。また、しこりができないタイプの乳がんもあるため、定期検診も非常に大切です。

この乳がんピンクリボン運動の強化月間に、改めて乳がんに対して意識を深めてみてくださいね。

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