
乳がん検診で引っかかったら確認!“乳がんと間違われやすい” 6つの病気
胸の病気
乳がんに共通する症状のため、乳がんと間違われる病気がいくつか存在します。
今回は乳がんに間違われやすい6つの病気について紹介します。胸の病気について理解を深めて頂けると幸いです。
目次
乳腺症・・・乳がんに間違われる病気No,1
乳腺症は、乳がん検診にて乳腺にしこりや石灰化が見つかり要精密検査となった場合、再検査を行った診断結果として一番多い病気です。40歳代に主に発症します。
症状
片側または両側の乳腺に凸凹の境界不鮮明なしこりができます。乳房に痛みをともなう場合があります。また、乳頭から分泌物が出る症例もあります。
乳腺症の痛みは生理前に強くなり、生理が始まると痛みが軽減するという周期性があることが特徴です。しこりの性状も硬いもの、軟らかいものなど多彩です。しこりができるという点から、乳がんとよく間違われる病気です。
原因
乳腺症の原因は、女性ホルモンのバランスが崩れたためだといわれています。
治療
乳腺症は乳腺の病気の中では良性の病気であるため治療は要しませんが、痛みがひどい場合は鎮痛剤で抑えます。
乳腺嚢胞・・・乳管に液体が溜まる病気
症状
乳腺症の種類の一つであり、乳管の中に液体が溜まり、袋のような状態になります。袋は数ミリから5-6cmになるものもあります。
そもそも嚢胞とは、内側に液体成分が溜まった袋状のもので、腎臓やすい臓など体内のさまざまな場所に生じます。乳腺で発見された場合に乳腺嚢胞と診断されます。
原因
通常、乳腺でつくられた分泌物は、乳管を経由して乳頭から体外に排出されます。しかし何らかの原因でその分泌物が乳管の中に溜まった場合に嚢胞が形成されます。
治療
この病気はほとんどの年齢層の女性に見られますが、閉経して60歳くらいになった女性には、発症がほとんどありません。乳腺嚢胞の中身はただの液体の成分であり、原則として良性で、治療の必要はありません。
痛みやしこりがある場合は要注意!
乳腺嚢胞で乳房に痛みを感じたり、圧迫感が強かったりする場合は、嚢胞の液体成分を吸引します。採血で使用されるものと同じような太さの注射針で吸引の処置を行います。特段麻酔は必要ありませんが、乳輪の近くに針を刺す場合は痛みが強くなることがあります。
また、嚢胞の中にしこりをともなう場合、嚢胞内がんという悪性腫瘍の可能性があります。この場合、乳房に針を刺してがん細胞の有無を調べます。10~20分程度で終了する検査で、体への負担は少ないとされています。
乳腺炎・・・授乳期にバストが炎症・発熱
症状
乳腺炎は主に授乳期に発症します。出産後、乳腺に母乳が滞ったり、乳首から乳腺に細菌が侵入したりすることで、乳房に炎症が起きます。乳房が赤く腫れ、痛みや高熱が出ます。
ただし、授乳期以外にも乳腺炎は発生します。症状が軽度で、慢性に経過している乳腺炎は、乳がんの中でも特に性格が悪い炎症性乳がんと区別しにくいことがあります。
原因
慢性乳腺炎の発症原因ははっきりとは判明しておらず、乳頭からわずかに出ている乳汁が、リンパ球などと反応し、発症するのではないかと考えられています。
治療
治療としては、抗生物質の服用や母乳の滞りを除くためにマッサージ、膿が溜まった部分を切開などが行われます。
乳腺炎の一種「乳輪下膿瘍」
乳輪の下にある乳管膨大部という乳管のふくらんでいる部分に膿が溜まる「乳輪下膿瘍」も、乳腺炎に含まれます。これは、陥没乳頭の人に発症しやすく、治りにくい乳腺炎です。
陥没乳頭の場合、皮膚の表面の角質が乳頭の中にまで入り込んでおり、分泌物が溜まりやすいのです。乳頭に小さい穴を開け、分泌物が溜まっている部分を取り除くと乳腺炎を起こさなくなるとされています。
乳腺炎についてもっと詳細に知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。↓↓↓↓
線維腺腫・・・弾力のあるしこりができる病気
症状
15~30歳位の若い人に多い乳腺の良性の腫瘍です。硬くて丸く弾力性があるしこりで、触るとよく動き痛みがないのが特徴です。
原因
思春期以降の若い女性に発症することが多いため、卵巣ホルモンが発症の原因になっていると考えられます。よくあるケースとして、思春期に小さな線維腺腫ができて次第に大きさが成長し、20歳前後なるとはっきりと触れるしこりになっている場合があります。
人によって線維腺腫が大きくなる速度はさまざまであり、症状を自覚する年齢も幅広く、10代後半から40歳前後までとなっています。
治療
しこりは通常小さいものが多く、2cm以上になることはあまりないため、治療は必要ありません。しかし、急にしこりが大きくなることが稀にあり、この場合は手術を行うこともありますので、経過観察が必要です。
線維腺腫についてはこちらの記事で詳しく書いていますので、読んでみてくださいね。↓↓↓↓
葉状腫瘍・・・大きなしこりができる病気
症状
線維腺腫とよく似ている病気で、葉状腫瘍は急速にしこりが大きくなるのが特徴です。ジャガイモのようなデコボコした形状で、少し弾力があるしこりができます。線維腺腫が通常2~3cmの大きさで増殖が止まる一方で、葉状腫瘍は短期間のうちに10cmを超える大きな腫瘍に成長します。
治療
大抵の場合は良性ですが、悪性のものの場合は、手術により正常乳腺を含めて切除する必要があります。なぜなら、悪性葉状腫瘍という、肺・骨など全身へ血行性転移をする恐ろしい葉状腫瘍があるためです。
ただし、小さい段階での葉状腫瘍は、画像上、検査所見上、そして細胞や組織を採取しても、線維腺腫といろいろな意味でよく似ているため、鑑別することが容易くありません。したがって、3㎝を超えて大きくなってきている場合は、葉状腫瘍の可能性が高いと判断し、針による組織診や切除を検討します。
乳管内乳頭腫・・・乳頭にしこりや分泌液が出る病気
症状
乳管内乳頭腫は、乳頭近くの乳管内に発生する、いぼに似たしこりのことを指します。
症状としては、乳頭の近くに触れることのできる小さなしこりができます。また、乳頭から分泌液(透明・黄色っぽい・血液が混じった赤や褐色)が出ることがあります。その他に、乳房が大きく感じたり敏感になったりすることもあります。
治療
非がん性の病気で、30代後半から50代の発症が多いとされています。しかし、乳がんでも同じように分泌物を出す症状があるため、乳管内乳頭腫と診断された場合は経過をよく観察します。少しでも不安がある場合、分泌がある場合は、マンモグラフィーまたは超音波検査を受けてください。
切除手術を行う場合、一般的に麻酔を使用し乳管を切除します。最低 1 泊の入院が必要とされていますが、傷も小さい手術です。 乳管内乳頭腫の治療後に、乳がんを発症するという報告は特にされていませんが、異型性の乳頭腫の場合は乳がんリスクが少し上昇するとされています。
まとめ
乳がんに似ている6つの病気は・・・
- 乳腺症
- 乳腺嚢胞
- 乳腺炎
- 線維腺腫
- 葉状腫瘍
- 乳管内乳頭腫
です。乳がんではないものの、中には悪性の腫瘍に成長してしまう場合があります。乳がんやその他悪性の病気の早期発見のために、違和感を感じたら早めに医療機関に相談しましょう。
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